画像トレースしたときやごちゃごちゃしたオブジェクトなどアピアランスパネルの塗りで塗るのが面倒なときに役立つライブペイントについてどこよりも分かりやすく解説していきます。
![](https://fukumarudesu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
目次
ライブペイントとは?
![一目でわかるライブペイント](https://i1.wp.com/fukumarudesu.com/wp-content/uploads/2019/02/live-paint.png?resize=880%2C529&ssl=1)
ライブペイントとは、アピアランスの塗りとの比較をすると分かりやすいんですがオブジェクト同士の重なりごとに色を指定することができるのでオブジェクトが多くなればなるほどカラー指定が便利になる比較的上級者になればなるほど人気が高いツールになります。
![ライブペイントの色指定](https://i0.wp.com/fukumarudesu.com/wp-content/uploads/2019/02/live-paint-designation.png?resize=562%2C534&ssl=1)
ちなみにライブペイントを使えばオブジェクトの塗り部分だけでなく線部分の色も指定することができます。
![](https://fukumarudesu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
ライブペイントの使い方
ライブペイントで色指定する方法をご紹介していきます。
![ライブペイントするオブジェクトを準備](https://i2.wp.com/fukumarudesu.com/wp-content/uploads/2019/02/object-1.png?resize=721%2C659&ssl=1)
ライブペイントはオブジェクト何個でも出来ますが1つのときはアピアランスの塗りで塗りつぶした方が効率がいいですよ。
※どんな形の図形でも大丈夫です。
![オブジェクト指定](https://i0.wp.com/fukumarudesu.com/wp-content/uploads/2019/02/live-paint-object-select.png?resize=424%2C391&ssl=1)
これからライブペイントで色指定していく訳ですが、どのオブジェクトでライブペイントをする(ライブペイントグループ)のか選択ツールで選択します。
例の場合は、すべてのオブジェクトに色指定していくので全体を選択します。
![メニューバー>オブジェクト>ライブペイント>作成](https://i2.wp.com/fukumarudesu.com/wp-content/uploads/2019/02/make.png?resize=880%2C547&ssl=1)
ライブペイントグループを作成していきます。
Option(Alt)+⌘(Alt)+Xがショートカットになっているので作業効率を上げたい人は覚えておきましょう。
Illustratorでよく使うショートカットまとめ:覚えておくだけで作業スピードが倍になる
ライブペイントグループを作成しないと色指定することができないので注意しましょう。
![ライブペイントツールでライブペイントグループ作成](https://i1.wp.com/fukumarudesu.com/wp-content/uploads/2019/02/live-paint-group-make.png?resize=880%2C475&ssl=1)
- ライブペイントツールを選択(オブジェクトを選択した状態で)
- オブジェクトにカーソルを当てると『クリックしてライブペイントグループを作成』が出るのクリック
![ライブペイントツールを選択](https://i0.wp.com/fukumarudesu.com/wp-content/uploads/2019/02/live-paint-toolbar.png?resize=356%2C686&ssl=1)
ライブペイントツールを選択した状態でライブペイントグループを作成したオブジェクトにカーソルを合わせるとしたのようにピンク色で囲まれます。
![ライブペイントツールでクリック](https://i2.wp.com/fukumarudesu.com/wp-content/uploads/2019/02/live-paint-tool.png?resize=460%2C420&ssl=1)
![](https://i2.wp.com/fukumarudesu.com/wp-content/uploads/2019/02/emphasis-option.png?resize=552%2C425&ssl=1)
ライブペイントツールアイコンをダブルクリックして強調表示にチェックを入れてカラーや幅を設定することでカーソルを合わせたときに表示される強調表示を変更することができます。
アウトラインで見ると分かりやすいですが、囲まれた場所ごとで塗り・線の色指定できるのがライブペイントツールになります。
![色別で指定が可能](https://i0.wp.com/fukumarudesu.com/wp-content/uploads/2019/02/color-paint.png?resize=807%2C821&ssl=1)
【Illustrator】アウトラインとは?初心者でも分かるように優しく解説
塗りや線のカラーはスウォッチパネルのカラーがそのまま反映されます。
![スウォッチパネルのカラーがそのまま反映](https://i1.wp.com/fukumarudesu.com/wp-content/uploads/2019/02/swatch-panel.png?resize=880%2C419&ssl=1)
【Illustrator】スウォッチパネルの使い方完全版:登録方法から読み込み方法まで世界一優しく解説
![ライブペイントオプションパネルの見方](https://i2.wp.com/fukumarudesu.com/wp-content/uploads/2019/02/live-paint-option-panel.png?resize=880%2C512&ssl=1)
ライブペイントツールアイコンをダブルクリックするとオプションパネルが表示されるので上の図解を参考に設定してライブペイントツールを使ってみてください。
- 塗りをペイント:チェックを入れるとオブジェクトの塗り部分の色指定が可能になります。
- 線をペイント:チェックを入れるとオブジェクトの線部分の色指定が可能になります。
- カーソルスウォッチプレビュー:今何色を持っているのかリアルタイムで確認することができます。(カーソル付近に表示)
![完成](https://i0.wp.com/fukumarudesu.com/wp-content/uploads/2019/02/success-2.png?resize=721%2C659&ssl=1)
そしてオブジェクトごとにカラーをポチポチクリックしながらつけていくと例のようなカラーに完成しました。
イラレのライブペイントの隙間オプションとは?
![ライブペイントの隙間オプションのあり・なし比較](https://i2.wp.com/fukumarudesu.com/wp-content/uploads/2019/02/gap-presence-absence.png?resize=880%2C360&ssl=1)
イラレのライブペイントの隙間オプションとは、トレースしたときなどにオブジェクトに生じる隙間をどう対処するのかを決めるオプションになります。
どの程度空いている隙間を隙間のないものとして設定するのが隙間オプションです。やり方を手順に沿って見ていきましょう。
![ライブペイントの隙間オプション](https://i0.wp.com/fukumarudesu.com/wp-content/uploads/2019/02/gap-option.png?resize=634%2C802&ssl=1)
ライブペイントグループを作成してある状態のオブジェクトを選択してから隙間オプションを開きましょう。
![狭い隙間と中程度の隙間の比較](https://i0.wp.com/fukumarudesu.com/wp-content/uploads/2019/02/gap-before-after.png?resize=880%2C326&ssl=1)
これで隙間の扱いが変わりました。
隙間オプションができないときの原因
- 隙間以上の隙間が空いている:0.01~72pxまでの範囲を隙間とするので、それ以上の隙間は隙間とすることはできません。
- ライブペイントグループが作成されていない:隙間オプションはライブペイントグループに適用する設定になります。設定することはできますがオブジェクトに反映されないので注意しましょう。
- 隙間の検出にチェックが入っていない:チェックが入っていないとそもそも隙間を探してくれないのでチェックを入れましょう。
隙間オプションができないときの原因をまとめました。ぜひ確認してください。
イラレのライブペイントができないときの対処法チェックリスト
イラレのライブペイントができなくて困っている人にここをチェックしてほしいチェックリストを作成したので確認してみてください。
ライブペイントグループが作成されていない
![ライブペイントグループの作成前・作成後の比較](https://i2.wp.com/fukumarudesu.com/wp-content/uploads/2019/02/live-paint-group.png?resize=880%2C465&ssl=1)
ライブペイントグループが作成されていないとライブペイントグループがどこにペイントすればいいのか?どのオブジェクトで分離させればいいのか分からずライブペイントができません。
ただライブペイントツールを使用するとクリックするだけでライブペイントグループが作成されるようになっているのでオブジェクトがしっかり選択されている状態なら大丈夫です。
ライブペイントオプションパネルで塗りor線にチェックが入っていない
![ライブペイントオプションの塗り・線項目にチェック入っているか](https://i2.wp.com/fukumarudesu.com/wp-content/uploads/2019/02/live-paint-option-panel-1.png?resize=411%2C379&ssl=1)
ライブペイントオプションパネルの中の塗りをペイント・線をペイントにチェックが入っているか確認しましょう。ここにチェックが入っていないと色を塗りつぶすことができません。
隙間オプションが設定されていない
もしもライブペイントしたいオブジェクトに隙間があるのなら隙間オプションが設定されているか確認してみましょう。隙間を隙間として扱うのか閉じたクローズパスとして扱うのか注意が必要です。
![](https://fukumarudesu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
アピアランスの塗り・線が設定されていない
![アピアランスパネル](https://i2.wp.com/fukumarudesu.com/wp-content/uploads/2019/02/paint-change.png?resize=880%2C432&ssl=1)
塗っても塗っても色がつかなくて困っている人はアピアランスパネルで何色が指定されているのか確認しましょう。気付かずに透明や白が指定されていることが多くあります。
まとめ
イラストレーターで上級者向けの塗りつぶし方法であるライブペイントについて解説しました。
複雑なイラストほどスムーズに塗りつぶせて作業効率が上がるので、ぜひ活用してください。
コメントを残す