Illustratorでよく使うショートカットまとめ:覚えておくだけで作業スピードが倍になる

Illustratorの中で、よく使うショートカットをご紹介していきます。初心者や簡単なイラストはこれを覚えれば大丈夫というものを全て解説していきます。

よく使うショートカットまとめ

それでは早速よく使うショートカットをまとめていきます。

Macキーボード

Windowsキーボード

ぜひ参考までにMacとWindowsのキーボードの画像を載せておくね!

選択ツール

Mac V

Windows V

オブジェクトを選択するとき、移動させるとき、拡大・縮小するときに使う選択ツールで慣れてくると常に指一本は選択ツール(V)の上に置いた状態で作業することも多いほど。 【Illustrator】オブジェクトとは?パスとの違いと配置方法をどこよりも分かりやすく解説
  • オブジェクトを選択してプロパティの設定で色や透明度、重ね順などなど変更するとき
  • メニューバーで選択したオブジェクトに対して様々な効果を付けるとき
  • 複数のオブジェクトを選択してパスファインダーを使って変形するとき
【Illustrator】画面の見方と名称:それぞれのパーツの使い方や特徴をどこよりも分かりやすく紹介

ダイレクト選択ツール

Mac A

Windows A

初心者の方は選択ツールと少し混乱しがちなダイレクト選択ツール。オブジェクトを選択だったり拡大・縮小をしたいときは選択ツールを使用することが多いですが、オブジェクトの中でもアンカーポイントやハンドルを選択、特定の角度の変更をする時に使うのがダイレクト選択ツールになります。

イメージとしてはオブジェクト全体が選択ツール、オブジェクトの一部分がダイレクト選択ツールって感じ!
頻繁に使用する訳ではないですが、豆知識としてダイレクト選択ツールを使用しながらOption(Alt)を押すとグループ選択ツールに押している間だけ切り替えることができます。
  • 全体の角の角度を変更するのではなく選択した一部分の角度を変更したい(Shiftを押しながらドラッグで複数選択同時可能)
  • 特定のアンカーポイントの位置を変えたい
  • アンカーポイントを軸としたハンドルを使ってオブジェクトの形状を好きなように変更したい

ペンツール

Mac P

Windows P

クリック&ドラッグだけでイラストを描くことができるペンツール。初心者の方はなかなか使うのが難しく思ったようにペンツールで描くことができなくて、ペンツールを使用することから逃げてしまうことが多いですがイラストレーターや上級者になってくると紙に絵を描いているようなスピードで綺麗にイラストを描けるようになります。 クリックして始点を決めた後Shiftを使うことで45度刻みでまっすぐな直線を描くことができます。またペンツールを使っているときにOption(Alt)を押している間だけアンカーポイントツールに変わるのでアンカーポイントを軸としたハンドル操作をすることができます。
  • 長方形、正方形、楕円など用意されたオブジェクトでは表現できないオブジェクトを作りたい時
  • 似顔絵やイラストなど直感的なクリック&ドラッグの操作で作りたいとき

コピー

Mac +C

Windows Ctrl+C

これはパソコンを使ったことのある人なら他のソフトでも馴染みのあるコピー機能。

コピペ(コピーアンドペースト)のコピーの部分だね
Illustrator上でのコピーとしてよく使うのはテキスト、オブジェクト、カラーコードの3つをよくコピーします。

ペースト

Mac +V

Windows Ctrl+V

コピーしたものを貼り付ける(ペースト)機能を持った馴染み深い機能。Illustrator上でのペーストは同じ位置にペーストされる訳ではなく重ならない他の場所にペーストされるので、ほとんど思い通りの場所とは違う場所に貼り付けられます。それをドラッグするイメージ。 ペーストには前面へペースト(下記),背面へペースト(下記),同じ位置にペースト(Shift+Ctrl+B/Shift+⌘+B),全てのアートボード上にペースト(Option+Ctrl+B/Option+⌘+B)の全部で4つがあります。

前面にペースト

Mac +F

Windows Ctrl+F

コピー&ペーストの流れでペーストする位置を元々あった場所の全面にすることで少し右にドラッグしてあげれば上のように簡単に奥行きの出る影を描くことができます。

もちろんCtrl+Vでも出来るけどいちいち合わせるのが面倒だから僕はいつもCtrl+Fで左右にずらして影を作っているよ
注意ですが、対象となるオブジェクトをコピー(Ctrl+C)してからCtrl+Fという使い方をします。前提の流れとしてはコピーアンドペーストと同じです。
  • 奥行きを出す影を作成したい
  • 同じ場所にコピー&ペーストしたい

背面にペースト

Mac +B

Windows Ctrl+B

先ほどの背面バージョン。別にどちらでもほぼほぼ変わらない(前面も背面の重なり順が違うだけ)ので、2つ覚えるよりも慣れている方を使った方がお得ですよ。

僕は前面の方が慣れているからこっちは使ったことない。

重なり順(前面へ)

Mac +]

Windows Ctrl+]

重なり順を同じレイヤー内で1つ前にします。一気に一番前に移動させたいときはShift+⌘+]/Shift+Ctrl+]です。 【Illustrator】レイヤーとは?使い方から便利な活用方法まで徹底解説

重なり順(背面へ)

Mac +[

Windows Ctrl+[

同じように背面もできます。一気に一番後ろに重ね順を移動させたいときはShift+⌘+[/Shift+Ctrl+[です。

オブジェクトの複製

Mac Option+

Windows Alt+

コピー&ペーストするのがめんどくさい人は選択ツールで対象のオブジェクトを選択してからOption(alt)+任意の場所へドラッグするだけで同じオブジェクトを複製・配置することができます。

ボタンを押しながらドラッグするだけでいいから簡単!
こちらの方が自由度が高いので上で説明したペースト機能を覚えず、オブジェクトの複製と重なり順(レイヤー)を習得するのもアリです。

複製の繰り返し

Mac +D

Windows Ctrl+D

先ほどのオブジェクトの複製で複製した時と同じ間隔で連打した分だけオブジェクトを複製してくれるの同じオブジェクトを複数出したいときに便利なショートカット。

ツールバーの切り替え

Mac Option+

Windows Alt+

意外と多いのが・・・ツールバーを使っているときに表示されていないツールを使いたいとき(特に図形系)にいちいち右クリックして選択している人は多いんではないでしょうか? Option(Alt)キーを押しながら裏にあるツールをクリックするだけでツールが切り替わるのでツールの場所がある程度頭に入っている人はスムーズに切り替えられるようになります。
  • ツールをたくさん使う人におすすめ
  • ツールの場所が頭に入っていてすぐに取り出したい
【Illustrator】ツールバーの使い方まとめ:名称と機能、ショートカットまで全て解説

全選択

Mac +A

Windows Ctrl+A

オブジェクトを一括で操作したいときによく使う全選択。全てのオブジェクトが選択された状態になります。
  • 一回オブジェクトを全部消してもう一度作り直したい
  • アートボードの大きさと釣り合わないから一気に大きさを変えたい
  • 同じオブジェクトを他のアートボードに移したい

1つ前の動作に戻る(取り消し)

Mac +Z

Windows Ctrl+Z

取り消しは今している編集から1つ前の動作に戻ってくれるショートカットになります。

これは他のソフトでも共通しているからすぐに使い慣れると思うよ

取り消しを取り消す(やり直し)

Mac +Shift+Z

Windows Ctrl+Shift+Z

取り消しを連打し過ぎて、『あー戻し過ぎちゃった』というときに使えるのがやり直し。簡単にいうと、取り消しを取り消してくれるんですが実際に使った方が直感的にわかりやすいと思います。 感覚としては写真のように
  • 取り消し:現在から過去に向かって修正していく
  • やり直し:過去から現在に向かって修正していく
というイメージです。

自由変形ツール

Mac E

Windows E

拡大・大きさはもちろん、角度や向き・など感覚的に操作できるようになるツールです。このツールは初心者のうちは使いにくいかもしれませんが、徐々に慣れてくると手放せないほど自由で素早い操作が可能になるツールです。

自由変形ツールにも自由変形と遠近変形、パスの自由変形の3種類があるんだけど下の記事に全部まとめたよ
  • 選択オブジェクトやダイレクト選択ツールよりももっと直感的に変形させたい
  • すぐに奥行きが出る角度調節がしたい
【Illustrator】自由変形ツールの使い方:自分の思い通りのオブジェクトを作る方法

フォントサイズ変更(大きくする)

Mac Shift++.

Windows Shift+Ctrl+.

フォントサイズ変更(小さくする)

Mac Shift++,

Windows Shift+Ctrl+,

行送り

Mac Option+↑(↓)

Windows Alt+↑(↓)

文字が横並びのときはOption(Alt)を押しながら↑や↓を押して変更しますが、文字が縦並びのときは同じようにOption(Alt)を押しながら→や←を押して変更します。 ですが、かなり大胆に行間の幅を変えるときは文字プロパティから直接変更した方が効率が良いこともあります。 【Illustrator】テキストの使い方からアウトライン化まで全てを徹底解説

文字と文字の幅を調節する

Mac Option+→(←)

Windows Alt+→(←)

先ほどは行と行の間の幅を調節してくれるショートカットでしたが、次は文字同士の間隔を調節してくれるショートカット(カーニング)になります。 横並びのときはOption(Alt)を押しながら→や←で調節、縦並びのときはOption(Alt)を押しながら↑や↓で調節します。

保存

Mac +S

Windows Ctrl+S

現在作業をしているアートボードを保存するときに使うショートカットで、一度保存してしまえば⌘(Ctrl)+Sをクリックするだけで自動で保存されます。ただ画像として書き出しとは別の機能になるので注意が必要です。

ワードとかエクセルも同じだからきっと多くの人が使ったことあるショートカットかも
【Illustrator】保存方法まとめ:アートワークか画像か自分にあった保存を身につける

画像の配置

Mac +Shift+P

Windows Ctrl+Shift+P

Illustratorで画像・写真を使いたいときに使えるショートカット。配置するときはしっかりと埋め込み配置とリンク配置について理解をしていないと損をすることがあるので注意しましょう。 参考 ベテランほど知らずに損してるIllustratorの新常識(7)埋め込み?リンク?ビットマップ画像の配置と、配置した画像の二次利用Adobe Blog

アウトラインを作成

Mac +Shift+O

Windows Ctrl+Shift+O

テキストの文字情報からオブジェクト情報に変更するために使用するアウトライン化。テキストをおしゃれにアレンジしたり、オブジェクトのように変形・加工をしていく際に必要になります、

テキストに対してオブジェクト化するときに使うものだからイラストでテキストを全く使わない人は知らなくても大丈夫。使う人ほど覚えておくと便利になるショートカットだよ
ソフトによってはテキストをアウトライン化していないと文字化けしたり編集が反映されないなんてこともあるので注意しましょう。
  • テキストを使用する
  • オブジェクトと同じようにテキストも編集したい
  • 他のソフトやパソコンでデータを開く

まとめ

Illustratorを使いこなして作業効率を最大限あげるために必要な覚えておきたいショートカットをご紹介しました。 今回覚えたショートカットを巧みに使いこなせるようになれば、今までの倍以上のスピードで同じ質を保った作品を作ることができますよ。

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