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パスファインダー機能とは?
複数のオブジェクトの重なりを利用して1つのオブジェクトに変換する機能で型抜きや合体させたいときに使う機能になります。 複数のオブジェクトというのがポイントで1つのオブジェクトの場合は使うことのできない機能です。 この機能を使うだけで例えば・・・下のような図形を一瞬で作り出せます。ペンツールだと結構時間かかるんだよね。
パスファインダー機能の使い方
それでは早速パスファインダー機能の使い方を学んでいきましょう。STEP.1
複数のオブジェクトを出す
まず複数のオブジェクトを出していきます。今回は三日月を作っていきますが、写真のように黄色の丸から黒の丸を切り抜いていきます。
STEP.2
パスファインダーパネルを出す
次にメニューバー>ウインドウ>パスファインダー(Shift+⌘/Ctrl+F9でも可)でパスファインダーパネルを出しましょう。
MEMO
複数のオブジェクトを選択するとプロパティパネルにパスファインダーパネルが出現するのでその右下の”・・・”をタップするとパスファインダーパネルを開くこともできます。メニューバーからでもどちらでも機能は同じなので使いやすい方を使いましょう。STEP.3
複数のオブジェクトを選択しパスファインダーをクリック
パスファインダーの機能に関しては、かなりの種類があるので後で1つ1つ見ていきますが今回の場合は2つの丸を選択して”前面オブジェクトで切り抜き”をクリックします。
STEP.4
完成
すると、黄色の丸から黒丸部分が切り抜かれて三日月が完成しました! しっかり1つのオブジェクトになっていますね。
実際に作ってみたけど・・・パスファインダーの1つ1つの機能がよくわからないよね。1つ1つ解説していくよ!
パスファインダーパネルの見方と機能
パスファインダーパネルは大きく分けて2つの機能に分けることができるんですが、上段の形状モードと下段のパスファインダーになります。 形状モードとパスファインダーとの違いはアウトラインを見るとすぐにわかります。- 形状モード:アウトライン表示しても全く同じ形状/1つのオブジェクト
- パスファインダー:アウトライン表示するとプレビューと異なる/複合パス
MEMO
プレビューは色付きのオブジェクト情報を表示していますが、アウトラインはオブジェクトの白黒の線情報が表示されます。 Macは⌘+Y、WindowsはCtrl+Yでアウトライン表示させることができます。上段の形状モード、下段のパスファインダーそれぞれの機能を写真とともに見ていきましょう。
形状モード
合体
複数のオブジェクトを1つのオブジェクトに合体させます。形状はオブジェクト同士の重なりは消え、それぞれ外枠を元に1つのオブジェクトとして生成されます。 前面にある(レイヤー重なりが上)オブジェクトのカラーを基準に合体後の塗りと線のカラーが決まります。試しに黄色を重なりを前にしたらしっかり合体後も黄色になったよ
MEMO
3つ以上のオブジェクトにも対応しています。前面オブジェクトで切り抜き
前面にあるオブジェクトを使い、後ろのオブジェクトを切り抜く機能になります。 後ろのオブジェクトを土台として前のオブジェクトと被っている部分を全てカットします。完成したオブジェクトは木に抜かれた1つのオブジェクトとなります。上の例ではこの前面オブジェクトで切り抜きを使って三日月を作ったよ
MEMO
3つ以上のオブジェクトにも対応していますが、レイヤーの一番下にあるオブジェクト1つに対して残りの選択した全てのオブジェクトで切り抜きます。 交差
前面と背面のオブジェクトで複数のオブジェクトが全て重なり合う部分だけを残します。 MEMO
3つ以上のオブジェクトにも対応しています。3つ以上のオブジェクトでも全てが重なっている部分しか残りません。 全てが重なっていない場合上の警告が表示されます。中マド
交差とは反対に選択されオブジェクトで重なっていない部分だけを残します。 MEMO
3つ以上のオブジェクトにも対応しています。2つ以上重なっている場所は切り抜かれます。パスファインダー
分解
複数のオブジェクトで重なりあう境界線で全て分解する機能。重なりの前後関係なく全ての場所で分解されます。 MEMO
3つ以上のオブジェクトにも対応しています。刈り込み
一見何の変化もないように見える刈り込み。重なりが一番上のオブジェクト以外(2番目より重なりが下)のオブジェクト全てが一番上のオブジェクトの形で型抜かれます。 MEMO
3つ以上のオブジェクトにも対応しています。合流
色で分けてくれるのが合流。同じ色同士は1つのオブジェクトに合体して他の色のオブジェクトとは境界線で分かれます。 MEMO
3つ以上のオブジェクトにも対応しています。切り抜き
選択した一番前のオブジェクトで切り抜かれます。もう少し具体的にいうと、一番前のオブジェクトを使ってその下全てのオブジェクトに対して、一番前のオブジェクトと被っている部分だけを残します。 MEMO
3つ以上のオブジェクトにも対応しています。アウトライン
選択した全てのオブジェクトが下の図解のようにアウトライン化されます。そして、重なり合いに関係なくオブジェクト同士の境界線で分解されます。 MEMO
3つ以上のオブジェクトにも対応しています。背面オブジェクトで型抜き
前面のオブジェクトを土台にして背面にあるオブジェクトで型抜きをします。 パスファインダーの中で背面オブジェクトで型抜きだけがプレビュー表示とアウトライン表示が同じで、複合パスではありません。1つのオブジェクトになっているのはアウトラインを見てもわかるね!
MEMO
3つ以上のオブジェクトにも対応していますが、レイヤーの一番上にあるオブジェクト1つに対して残りの選択した全てのオブジェクトで切り抜きます。 形状モードもOption(Alt)を押しながら選択すると複合パスになる
パスファインダーパネルの中でも形状モードの4種類を選択すると1つのオブジェクトになってしまいますが、MacならOption・WindowsならAltを押しながら形状モードを選択すると複合シェイプで適用されます。 この2つの違いが分からないかも知れませんが・・・アウトライン化してみてみると、 このように複合シェイプで作成すると実際には切り取られていないで仮の状態になっています。複合シェイプは仮の段階だと思って大丈夫
この状態はOptionを押してないで作った状態と同じだね!
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