Illustratorを使っているとアウトライン表示やアウトライン化など『アウトライン』という言葉がよく出てくると思います。
ですが、まだアウトラインを完璧に理解できていない人は役割や必要性など疑問に思うことが多いと思います。
なので、この記事を通してアウトラインについて完璧に理解していきましょう。
目次
Illustratorのアウトラインとは?
アウトライン [4] 【outline】
①物の外側の線。輪郭。
②あらまし。あらすじ。大要。 「事件の-を話す」
引用:weblio辞書より
とあるようにアウトラインは物の輪郭のことを表す単語です。つまり、Illustratorのアウトラインはオブジェクトの輪郭部分を示す言葉になります。

アウトラインの必要性
このアウトライン化という概念は熟練者になればなるほど大切で、Illustratorで作ったイラストを他の環境(パソコンやOS、バージョン)で開いたときは印刷をするときはアウトラインの情報を元に再現されるので、アウトラインをしっかり管理していないと作ったものと違う作品になってしまうことも多々あります。

具体的に印刷や他環境で不具合が起こりやすいのはテキストです。MacとWindowsで設定されているフォントが違うのでアウトラインを持っていない文字情報だけだと適用するフォントがなく、違ったフォントが適用されてしまうことがあります。
図形・テキスト・写真でそれぞれアウトラインの概念が違うんですが次の3つのルールをしっかりと理解しておけばIllustrator上のアウトラインという言葉の意味は大丈夫です。
テキスト以外は全てアウトラインを持つ
アウトラインはオブジェクトの輪郭を表す単語でしたね。Illustratorでは図形・写真にはしっかりとアウトラインを持つんですが、テキストにはアウトラインはありません。
なので、Illustratorにはアウトライン化という機能が備わっています。これは形のないテキストを形のあるオブジェクトに変えてくれる機能になります。




もうこれでアウトライン化に成功したので、テキストオブジェクトではなくアウトラインを持ったオブジェクトになりました。 少し分かりにくいのオブジェクトとして少しいじっていきましょう。

アウトライン化したオブジェクトを右クリックで選択してグループ解除を選択します。

グループ解除してから1つ1つの文字を選択可能になる上のように自由にオブジェクトと同様に扱うことができます。

⌘(command)+Yでアウトライン表示を確認することができます。
線情報・塗り情報などの加工でアウトラインの形が変わることはない
プレビューで変化があったとしてもアンカーポイントやパス自体の形状に変化がない限りアウトラインが変わることはありません。

上の写真でプレビューでは違う図形に見えても輪郭(アウトライン)は全く同じ図形になるのです。
Illustratorに登場する4つのアウトラインの違い
Illustratorのアウトラインは全部で4つ登場します。
- アウトラインを作成する
- アウトライン表示
- アウトラインボタン
- パスのアウトライン
この4つの違いを見ていきましょう。
アウトラインを作成する

テキストをアウトライン化するときに使用する機能で、テキスト情報しか持っていないテキストを図形と同じオブジェクトにするときに使います。
アウトライン化の方法は『テキスト以外は全てアウトラインを持つ』で説明したのでそちらを参考にしてください。
アウトライン表示
複雑なイラストになっているときほどアウトライン表示をして全体をアウトラインにするとイラストの状況判断(どのオブジェクトがどこにあるなど)を把握するのがスムーズになります。
デフォルトで使っている人は下の写真のように色が付いたプレビュー表示になっていると思います。


⌘(command)+Yでもアウトライン表示にすることは可能です。

⌘(command)+Yをもう一度押すとプレビュー表示に戻ります。
アウトラインボタン

パスファインダーの種類の一種。

パスのアウトライン

パスのアウトラインは塗りと線を持つオブジェクトに使用する線をアウトライン化するメニュー>オブジェクト>パス>パスのアウトラインで適用することができる機能になります。

この機能を使うことで線要素が1つのオブジェクトになり塗り要素に変わります。
まとめ
Illustratorの中でもよく混乱んしてしまいがちなアウトラインについて全てまとめました。
輪郭としての意味を持つアウトラインですが、どこにあるアウトライン機能かで少し効果や意味合いが変わることは理解できましたか?
すぐに覚えようとせず、また分からなくなったら繰り返しアウトラインについて復習して着実に力を付けていきましょう。
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