【Illustrator】オブジェクトとは?パスとの違いと配置方法をどこよりも分かりやすく解説

Illustratorを勉強するにあたって一番目にする機会が多いと言っても過言ではない、オブジェクトという用語についてどこよりも分かりやすく解説していきます。

オブジェクトとは?

オブジェクトは英語でObjectといい”モノ”を表す言葉になるんですが、Illustratorでのオブジェクトはイラストの最小単位になる図形や線、テキストのことを表します。

イメージとしては塗りと線が含まれた単体のモノ全てをオブジェクトと呼ぶよ。
上の写真に含まれる四角の図形や線、曲線、文字・・・全てオブジェクトです。共通することとしては、全て”塗り”要素と”線”要素を持っているということです。 もしもオブジェクトのイメージがイマイチ浮かばない人は、ぜひIllustratorを開いて試しに適当に図形などを出してみてください。塗りと線を持っていれば、それはオブジェクトですよ。

オブジェクトに関してよくある誤解と疑問

オブジェクトという言葉は日本語で表すとちょっと英語の意味とニュアンスが違かったりして、論理的に理解するのが難しく人によって捉え方が違ったりします。 そこでよくIllustrator初心者にありがちなオブジェクトに関する誤解・疑問をまとめていきます。


複数の図形が組み合わさったのもオブジェクトっていうの?

1つ1つの図形がオブジェクトだから、複数のオブジェクトというよ

このように複数の図形を組み合わせて選択すると塗りと線が”?”になってしまいます。これは塗りと線を持つ最小限の単位ではなく、塗りと線を持つモノが複数集まってしまっているのでオブジェクトとは呼べません。 正式には”複数のオブジェクト”と呼びます。


画像はオブジェクトに含まれるの?

含まれない

画像は図形と違い・・・塗りと線を持ちません。

オブジェクトとパスの違い

オブジェクトと同じようによく使われるのがパス。このパスとオブジェクトは同じような意味合いで使われることも多いですが、明確な違いがあります。そこをしっかりと理解することが大切になります。


まずオブジェクトとパスの違いを知るためには、パスの意味を知らないと始まりません。 ズバリ、パスとは”端点・アンカーポイント・パスセグメント・ハンドルの4つで構成される線分”のことを表します。
  • 端点:パスの端の2つの点
  • アンカーポイント:ピンで止めるような役割があるポイント
  • パスセグメント:端点とアンカーポイントを結ぶ線
  • ハンドル:アンカーポイントの角度を変えてセグメントの形状を変える

ペンツールとか直線ツールとかで作られるパス以外にも長方形ツールで作ったオブジェクトにもパスは持つよ
イメージ的にはオブジェクトの中にパスはあるといった感じです。ちょっと複雑で混乱しそうな人は”パス=線”で覚えていて大丈夫です。 イラストを描いているうちに直感的にオブジェクトとパスの違いは認識できるようになりますから。 そして、オブジェクトとパスの違いですが・・・ 上のようなイメージです。 オブジェクトを更に分割したこれ以上分けることができない最小単位がパスだと思ってください。

塗りと線も分けた最小単位のイメージ!
パスにもクローズパスとオープンパスがあるんですが、
  • クローズパス:アンカーポイントがセグメントで閉じられた状態
  • オープンパス:半円のように離れた端点を持つパス
のような感じで頭の片隅に入れておいてください。

まとめ

今回はオブジェクトについて誤解が生まれないように図解をたくさん使って説明しました。 オブジェクトはイラストを作成する必要不可欠なもので明確な定義をするのが難しいのも厄介ですよね。 しっかり今回の内容を頭に入れてオブジェクトの意味を忘れないようにしましょう。

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