【Illustrator】テキストの使い方からアウトライン化まで全てを徹底解説

イラスト制作からロゴ作成までテキストを活用したいことはたくさんあると思いますが、うまく活用できなくてテキストを嫌悪感を抱いている人は意外とたくさんいると思います。そこでIllustratorのテキストをどこよりも分かりやすく徹底的に解説していきたいと思います。

テキストを作成するために使うツールの使い方

まずはテキストツールを使ってテキストを使う方法をご紹介していきたいと思います。 【Illustrator】ツールバーの使い方まとめ:名称と機能、ショートカットまで全て解説

文字ツール

ショートカット:T


キーボードのTをクリックするだけで使えるテキストに関するツールでもダントツで一番使うツールになります。 文字の向きは左から右に向かっての横並びになります。

エリア内文字ツール


オブジェクトの中にテキストを作成したい場合に使うツールになります。
MEMO
パス内にテキストを作成するためには複合パスでもマスクでもないパスをクリックする必要があります。つまり、複数のオブジェクトに対してエリア内文字ツールを使用することはできないです。

パス上文字ツール


パス(線分)に沿って文字を配置するツールです。 エリア内文字ツールはオブジェクト内ですが、パス上文字ツールはパス上に沿って配置されるのでパスとオブジェクトの違いをしっかり理解しておくことが大切になります。 もしもオブジェクトとパスの違いがイマイチわからない人は下の記事が参考になります。 【Illustrator】オブジェクトとは?パスとの違いと配置方法をどこよりも分かりやすく解説

文字(縦)ツール


文字ツールの縦向きバージョンで、上から下に向かった文字が並んでいきます。 ただ英語の場合、流れは縦でも文字の向きが横のままになってしまいます。そんなときは、下の写真を参考にしてください。 縦向きにしたい文字ツールを選択して、文字パネルの右下”・・・”をクリックし文字回転の値を90度にすると縦向きになります。

エリア内文字(縦)ツール

エリア内文字ツールでテキストの流れが上から下の縦になります。

パス上文字(縦)ツール


パス上文字ツールと同じでパス上に文字が縦向きで配置されます。 ですが、パスの形に依存するので横か縦かパスの形状によって使い分けてみてください。

文字タッチツール

ショートカット:Shift+T


意外とほとんどの人がテキスト編集するときに使わないけど、テキスト編集するときにめちゃくちゃ便利なツールが文字タッチツール。 名前の通り、1文字単位で編集したい文字を文字タッチツールでタップすると塗りや線、位置、角度などなど簡単に変えることができるツールになります。

普段テキストツールを選択ツールやテキストツールで無理矢理編集していた僕にとって革命的なツールだったよ

テキストボックスの使い方で無駄を省く!

テキストを作成するときに一緒に生成されるテキストボックスですが・・・テキストボックスを使いこなせるだけでテキストの扱うスピードがかなり上昇します。 もしもテキストを作ったときにボックスが大きすぎたり小さすぎて文字が隠れてしまったりして、作業効率が下がってしまっている人は下の記事を参考にしてください。 【Illustrator】テキストボックスをぴったりにする方法と注意事項

テキストの編集機能一覧

テキストを自分の理想的なものにするための編集機能を全て見ていきましょう。 ちなみに文字に関する編集機能は全て文字パネルで行います。

テキストを選択すると下のように右画面に表示されるよ。もしもそれでも表示されない場合はメニューバー>ウインドウ>プロパティにチェックが入っているか確認してみてね
それでは、テキストに関する全ての編集用語とどんな効果があるのか写真とともに見ていきましょう。

フォントファミリ


日本語、英語、韓国語、中国語をはじめとするほとんどの国の言語のフォントファミリ(フォントの種類)が搭載されています。 ほとんどの人が日本語と英語だと思いますが、かなりたくさんのフォントファミリがあるので使いながら自分にあったフォントの種類を見つけてください。

フォントスタイル


フォントスタイルはフォントファミリごとに設定されている文字の太さの設定になります。日本語の場合は、RegularとBoldがほとんどですが英語になるとフォントファミリの種類によっては、かなりフォントスタイルが用意されているので英語のフォントスタイルを変更したい人はじっくり選んでみてください。 きっとピッタリのフォントが見つかります。

フォントサイズ


その名の通り、フォントの大きさを変更します。

行送り


テキストボックス内で文字を改行したときの改行の幅を調節してくれるのが行送り。 行送りの値が大きいほど改行したときの空欄が大きくなります。

文字間のカーニング


特定の1文字に対して文字間の調節を行うのがカーニングになります。

選択した文字のトラッキング


文字のトラッキングは選択した文字範囲の大きさを変える機能になります。文字間のカーニングとごっちゃになってしまうことが多いですが、カーニングは文字と文字の間でトラッキングは文字の占める範囲という風に覚えておきましょう。

垂直比率


文字の横幅は一定で固定された状態で縦の大きさを変更します。

水平比率


文字の縦幅は一定で固定された状態で横の大きさを変更します。

文字ツメ


0~100%までどれだけ文字を詰めるのかを設定します。

アキを挿入


空白を文字間に挿入できる機能で、全角~8分目まで設定できます。ちなみに全角が1文字分になります。 左と右どちらに空欄を挿入するか設定することもできます。

ベースラインシフト


文字回転


文字をどれだけ(角度)回転させるか設定できます。

下線


文字の下に下線を挿入します。

打ち消し線


文字に打ち消し線が入ります。

上付き文字


数値以外でも上付き文字として設定することが可能です。

下付き文字


上付き文字と同じように下付き文字も設定可能。

オールキャプス


英語に関する設定で全ての文字を大文字にします。

スモールキャプス


単語の先頭を大文字、後は小文字と同じ大きさの大文字に変更してくれます。

テキストをオブジェクトとして変形する方法

テキストだけだと上に書いたような編集しかできず、ぶっちゃけ中級者以上の人には物足りないことが多いと思います。 そこでテキストをオブジェクトとして変換してオブジェクトと同じように編集する方法を手順に沿ってご紹介していきます。

STEP.1
オブジェクトに変換したい文字を選択する
まずは変換したい文字を選択ツール(v)で選択します。
STEP.2
選択したテキストをアウトライン化する
テキストを選択したら、メニューバー>書式>アウトラインを作成の手順(Shift+Command+Oでも可)でテキストをアウトライン化していきます。

このアウトライン化が文字情報をオブジェクト情報に切り替えてくれる役割があるよ
STEP.3
グループ化解除
アウトライン化はしたものの・・・このままだとグループ化された状態なので1つの塊になっています。なので、右クリックで”グループ化を解除”してあげます。 すると、1つ1つの文字がオブジェクトになります。

これで見た目は文字だけど、実際はオブジェクトの図形ができたよ!
これでオブジェクトの編集と同じように扱えますが・・・さらに細かく分解したい人はアピアランスの分解をするのがおすすめです。 【Illustrator】アピアランスを分割するとは?世界一わかりやすく解説します。

テキストは印刷もしくは別のパソコンやソフトで開く場合アウトライン化は必須

テキストをせっかくアレンジしておしゃれになったのに印刷したり、他のソフトで開いてみると・・・文字の部分が全く違くなってしまうことがあります。 アウトライン化していないのが原因なんですが、Illustratorで見ているのは実は文字にIllustratorが装飾しているだけなんです。

文字の場合はしっかりアウトライン化してあげないと文字情報だけだから環境で色や形が変わってきちゃうんだよ。
本当のイラストの姿というのはアウトラインで写す情報なので、もしもテキストを使う場合は作品が完成した後メニューバー>表示>アウトラインで文字がしっかりアウトライン化されているか確認しましょう。

まとめ

今回はIllustratorの中でもテキストをピックアップして作成方法から編集方法、アウトライン化まで全てご紹介しました。 ちょっと内容がたくさんあって頭が混乱してしまう人もいるかもしれませんが、必要になったらまたこのページを見ながらテキストに徐々に慣れていきましょうね。

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