【Illustrator】ブレンドさせる方法:ツールの使い方からできない時の対処法まで

ブレンドツールを使って自然な変化を表現したい人や初心者で使い方がわからない人にどこよりも分かりやすくブレンドツールの使い方について解説していきます。

何も分からない0からの状態でも誰でも使えるようになるので、ぜひ参考にして下さい。

これがブレンド


【Illustrator】ツールバーの使い方まとめ:名称と機能、ショートカットまで全て解説

ブレンドツールとは?

選択している複数のオブジェクト(2個以上)の形と色をブレンド(混ぜて)して、2つの間にオブジェクトを作成することができる機能です。

ブレンドツールには間隔の種類と数値、方向の2種類のオプションを操作することができます。

ブレンドツールは始点のオブジェクトと終点のオブジェクトを順番にクリックするだけで適用されるよ!

このオプションで始点と終点で繋がった2つのオブジェクトをどうミックスさせていくか(2つのオブジェクト間に生成されるオブジェクトの設定)を決めていきます。

ブレンドツールをダブルクリックするか”メニューバー>オブジェクト>ブレンドオプション”で変更できるよ


>> 詳しい説明よりも使い方を知りたい人はこちら

間隔の種類と数値

  • スムーズカラー:連続して2つのオブジェクト間を変化する
  • ステップ数:設定した数値が2つのオブジェクトの間に設定される(ステップ数3の場合は2つの間に3つ生成される)
  • 距離:長さごとにオブジェクトが生成される(写真の場合は20pxごと)

方向

  • 垂直方向:2つの間のパスがどんな形をしていても垂直を保ったままブレンドされる
  • パスに沿う:2つの間のパスの向きに90度になるようにブレンドされる

また繋がった2つのオブジェクトはパスで形成されているので”線”と全く同じ扱いになります。

アウトライン表示(メニューバー>表示>アウトライン)するとただの線で繋がっているだけなんだよ

なので・・・このように2つの間のパスをアンカーポイントの追加ツール(Shift++)で追加してダイレクト選択ツールでパスを変形することでブレンドツールで生成した間のオブジェクトの位置や向きも変わります。

(向きはブレンドツールオプションの方向で変更します。)

アウトラインについて少し分からない人はアピアランスを分割するについて知ることで理解が深まると思います。

【Illustrator】アピアランスを分割するとは?世界一わかりやすく解説します。

ブレンドツールの使い方

STEP.1
ブレンドさせたい複数のオブジェクトを用意する
例として丸、四角、三角の3つのオブジェクトをブレンドさせていくために準備していきます。

複数だから2個以上なら何個でも大丈夫だよ
STEP.2
ブレンドオプションで設定する


ブレンドオプションでそれぞれのオブジェクト間でどんなブレンドをさせていくか設定していきます。

STEP.3
ブレンドツールで実際にブレンドさせていく

ブレンドツールを出したら始点、終点の順番でオブジェクトをクリックするだけでブレンドさせることができます。

今回は3つのブレンドなんですが・・・複数のブレンドの場合は始点のオブジェクトと終点のオブジェクトの選び方でブレンドの仕方や数が変わってくるので注意しましょう。

MEMO

もしもブレンドツールのままオブジェクトをクリックしてしまうとクリックした分全て繋がってしまうので、分けたい場合は一度選択ツール(V)で他の場所を選択してからもう一度ブレンドツールを使うのがコツです。

STEP.4
ブレンドを編集する

今の状態でアウトラインをみるとこのように丸と四角と三角がつながってしまっている状態です。

なので繋がったパスを編集していくことでオブジェクト間のブレンドもしっかり変化します。

こうやって自由に編集していくよ

>> もっと細かく編集したい人はこちら

完成

MEMO

ブレンド間のオブジェクトはパスとして設定されているので編集することができません。

>> オブジェクト間ブレンドされたオブジェクトを編集したい人はこちら

ブレンドツールに関するよくあるQ&A

オブジェクト間のブレンドされたオブジェクトも編集したい!

”メニューバー>オブジェクト>ブレンド>拡張”で全てがオブジェクトになる

ブレンドした全てのオブジェクトを選択した状態でメニューバー>オブジェクト>ブレンド>拡張でパスだったブレンドが全て1つ1つのオブジェクトになります。

実際にアウトラインで表示してみるとわかるよ!

拡張前

拡張後


拡張すると1つ1つのオブジェクトがグループ化された状態になっているので、右クリックで”グループ解除”してあげると、1つ1つのオブジェクトを下のように編集することができます。

アウトラインってなに?

拡張前と拡張後は・・・アウトラインで見なければ違いがわかりませんが、Adobe以外のソフトで開いたときは全てアウトラインの情報に基づいて表示されます。 色などの見た目を省いた形状のみ(アウトライン)の情報です。

Ctrl+Yでアウトライン表示できるよ

ブレンドの流れを逆にしたい!

“メニューバー>オブジェクト>ブレンド>ブレンド軸を反転”で逆になる

ブレンドした一連の流れを選択してメニューバー>オブジェクト>ブレンド>ブレンド軸を反転をクリックすることで反転されます。

反転前

反転後


もっと滑らかなパスに沿ってブレンドさせたい

ブレンド軸を置き換えると自由なパスに沿ったブレンドができる

STEP.1
ブレンドさせるブレンド軸を作る
ペンツールや鉛筆ツールで作った”パス”を用意します。
STEP.2
ブレンドされたオブジェクトとパスを選択
ブレンドさせる軸になるパスとブレンドしているオブジェクトの2つを同時に選択します。
STEP.3
”メニューバー>オブジェクト>ブレンド>ブレンド軸を置き換え”をクリック
この手順で現在のブレンドオブジェクトになっているブレンド軸を作成した線と置き換えます。
完成

ぐちゃぐちゃになっちゃったけど・・・アウトラインでみるとしっかり作成した線がブレンド軸になっているね

アウトライン表示


それぞれのブレンドのオブジェクトの重なりを逆にしたい!

“メニューバー>オブジェクト>ブレンド>前後を反転”で逆になる

重なりを反転させたいブレンドオブジェクトを選択して・・・メニューバー>オブジェクト>ブレンド>前後を反転をクリックすることで重なりの前後が反転されます。

反転前

反転後


やっぱりブレンドを解除したい!

“メニューバー>オブジェクト>ブレンド>解除”をして2つのオブジェクト間のパスを消すと元通り

随分編集しちゃったけど・・・ブレンドを解除したいときにCtrl+Zを教えて戻ると他の編集が崩れちゃう・・・と悩んでいるときはメニューバー>オブジェクト>ブレンド>解除の手順でブレンドを解除することができます。

ただ2つのオブジェクトはパスで繋がっている状態なので、パスを選択して削除することで元どおりに戻りますよ!


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