【Illustrator】ペンツールの使い方とコツ:自分の思い通りの滑らかなイラストを作る

Illustratorの初心者〜中級者の中であんまり絵心に自信がない人は避けて通ってきている人が多いペンツール。 このペンツールをうまく使えばいちいちオブジェクトに頼ることなく自分の感覚のみで好きなイラストを素早く描けるようになります。 そこでペンツールの使い方とコツを学んでいきましょう。

僕もそうだったけど、初めはうまくいかなくて辞めたくなっちゃうことも多いけど続ければスラスラ描けるようになるよ

ペンツールとは?

ペンツールは、自分の設定した線を使って直線・円弧・曲線を描くことができるツールになります。

ショートカットはP!
オブジェクトは全て直線と円弧、曲線のみで構成されているのでペンツールをマスターするということは、全てのオブジェクトを自分の思いのままに描くことができるようになるんです! 使い方はとっても簡単でペンツールで使うのはクリック・ドラック・Shiftキーのみなので感覚的に使うことができるツールでもあります。

このアイテムがあると操作性UP

MacならMagic Trackpad,WindowsならLOGICOOLのタッチパッドのように指の感覚で操作できるのがペンツールを使用するのがおすすめです。

使い慣れると体の一部になった気分。
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ペンツールのたった2つの使い方

ペンツールを少しいじってみたけど・・・難しいと嘆いている人もいるかもしれませんが、実はペンツールの使い方というのは2つしかありません。 そこでその2つを図解とともに説明していきます。

ペンツールの出し方はショートカットでPを押すかツールバーのペンツールをクリック!
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直線

ペンツールで直線を描きます。直線は始点と終点の2つを指定するだけで描くことができます。 もっと具体的な言い方をすると、線の始めとなるアンカーポイント(始点)と線の終わりとなるアンカーポイント(終点)を指定するとその2つをセグメント(線)で繋げてくれます。 ペンツールで始めにクリックしたのが始点で線の終わりを点が終点になります。直線の場合はクリックするだけでOKです。 そして、直線の角度をまっすぐにしたいときは始点を決めた後Shiftを押しながら終点を選ぶだけで勝手に線の角度が45度刻みで直線を描くことができます。 また始点と終点が同じポイントだとポインター右下に白丸が出現します。この状態でクリックすると・・・ 始点と終点が同じ場所にあるクローズパスが完成します。

三角形とか正方形とかは全てクローズパスになっているよ
反対に始点と終点が違うポイントにある図形をオープンパスと呼びます。

直線のルールはこれだけ!問題は曲線なんだけど・・・1つ1つ丁寧にペンツールの使い方を見ていくよ

曲線

曲線は直線になかったドラッグを使って描いていきます。 曲線を作成するときに使う単語としては、ハンドルとアンカーポイントのみです。 ペンツールの曲線を作るときは、どんな曲線でも”アンカーポイントの場所を決めてハンドルで方向を決める”ということの繰り返しで曲線を作っていきます。

手順を説明していきます。
STEP.1
アンカーポイントの場所を決める
STEP.2
ハンドルで方向を指定
STEP.3
曲線が完成
STEP.4
①〜③の繰り返しで図形を作っていく
これで曲線は描けるんですが・・・いくつか曲線を作るときに抑えておきたいルールを解説していきます。
曲線を描くときのルールは、
  • ハンドルに対して接点は90度で触れ合う
  • 曲線を描きたい方向にドラッグをしてハンドルが伸び曲線になる
  • 曲線の角度はハンドルの長さに比例する
を頭に入れておくと上手く曲線を描けるようになります。下に詳しい説明をまとめました。

初めはなかなかうまくいかないと思うけど練習すればスラスラ描けるようになるよ

1.ハンドルに対して接点は90度で触れ合う

慣れていくと徐々に感覚として理解できると思いますが、ハンドルに対してアンカーポイントが接点としての役割を持つイメージで作っていきます。 アンカーポイントに対してハンドルで角度をつけるといったイメージです。

2.曲線を描きたい方向にドラッグをしてハンドルが伸び曲線になる

曲線の伸ばす方向はドラッグのハンドル作成時のドラッグの向きで決まります。

3.曲線の角度はハンドルの長さに比例する

曲線がどれくらいの角度で曲がって欲しいのかはハンドルの長さで決定します。

4.ペンツールを使っているときにOption(Alt)キーを押すとアンカーポイントツールに変身する

Option(Alt)を押すとアンカーポイントツールが出るのでハンドルの角度調節や位置、長さ調節などを行うことができます。

一発で上手くいくことは少ないからこのアンカーポイントツールはマジで助かる
MEMO
Option(Alt)を押している間だけ変換されます。

ペンツールで思ったように描けるようになるコツ

ズバリ!練習あるのみ

ぶっちゃけちゃうと・・・ペンツールを上手く使いこなすために必要なことは練習です。直線の場合はクリックするだけでできるのですぐに慣れると思いますが、曲線を上手く使いこなせるようになるには練習が必要です。 これはサッカーでいうリフティングやバスケと似ている感覚で、いくらコツを説明して理解したとしても体が理解していないと上手くできないのと同じでペンツールは感覚で理解するツールです。

特にハンドルの長さでの曲線の角度、アンカーポイントの設置場所は練習が必要!でも、数をこなせば誰でも出来るようになるから怖がらなくて大丈夫

大変じゃん・・・諦めようかな。と思っている人もいるかもしれませんが僕がペンツールを使いこなせるために練習した図形をご紹介していきます。上からなぞるだけで練習できるので、ぜひ一緒に手を動かしながら練習していきましょう!

ペンツールに使いたいおすすめの図形

レベル別で一緒に進めていきましょう。水色のアイコンの上からペンツールを使ってなぞっていくだけで練習になります。 ICOON MONOというサイトはAiファイルを無料ダウンロードできるのでペンツール練習にはうってつけですよ! 参考 トップページICOOON MONO

レベル.1(直線を使いこなす)

 Illustratorで開く まずは直線で作ることの出来る簡単な図形から作っていきます。Shiftを使うと効率が上がることを体感しながらなぞっていきましょう。

レベル.2(曲線を使いこなす)

 Illustratorで開く 曲線を描くときの基礎となる半円と円をペンツールのみで作っていきましょう。 始点・頂点・終点の3つのアンカーポイントを上の写真のように作成していきます。

上の写真を見るとわかるけど、少しずれているね!そんなときはOption(Alt)を押すとアンカーポイントツールが出るからハンドルを微調節すると角度も変わるよ
円も同じようにアンカーポイント位置とハンドルの長さ、アンカーポイントツールでの微調節をすると下のように綺麗な円が書けました。

レベル.3(直線と曲線を使いこなす)

 Illustratorで開く

レベル.4(少し複雑な図形をペンツールのみで描く)

 Illustratorで開く 今までのコツを使って直線と曲線が混ざって出来た車を作っていきましょう。

まとめ

Illustratorの中でも扱う頻度が高いのに扱うのが難しいペンツールの使い方とコツについてご紹介してきました。 ぜひこの記事を見てペンツールの楽しさや可能性を感じてくれれば嬉しいです。ペンツールを制するものはイラストを制しますからね!

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