【IllustratorCC/CS6/CS5】遠近グリッドツールの正しい使い方：初心者でも分かるように優しく解説

遠近グリッドツールの使い方が全く分からなく困っている人のためにどこより分かりやすく遠近グリッドツールの使い方をご紹介していきます。

遠近グリットツールを使って何ができるの？
簡単に遠近グリッドツールのことを知りたい
実際に手順通りに使ってみたいけど分からない

という初心者の人でも忘れしてしまった人でも理解しやすい内容になっています。

これが遠近グリッドツール

1 遠近グリットツールってなに？
2 遠近グリッドツールの使い方
3 もっとしっかり遠近グリッドツールを選択したい人へ
4 遠近グリッドツールに関するQ&A

遠近グリットツールってなに？

一言でいうと？

立体的なイラストを描くためのツールでIllustratorCS5から実装された比較的新しめの便利な機能

IllustratorCS5以前(CS、CS2、CS3、CS4)のバージョンまでは、グリットなどを使って目測で立体的な3次元図形や3次元イラストを作成しなければいけませんでした。

CS5までは自力で立体的な図形を作らないといけなかったからスキルや技術が必要だったんだよね。

ですが、遠近グリッドツールがあることで全くイラストの腕を持っていない僕でも簡単に3次元の立体的なイラストを作ることができるようになりました。なので、簡単にいうと

初心者じゃできないような表現が容易にできるツール

と認識しておけば大丈夫ですよ！他にも自分の作ったオブジェクト(物)を遠近グリットツールの中に挿入することで一瞬で立体的な表現をすることが可能になったんです！

遠近グリッドツールで出来ることまとめ

立体的な3次元イラストを誰でも作ることが出来る
元々作ってあったオブジェクトを立体的にすることができる
イラスト初心者には難しい奥行きの表現が簡単に出来る

遠近グリッドツールの使い方

遠近グリッドツールの使い方が分からない人でも手順通りにやっていけばできるのでぜひ手順通りに追っていってください。

STEP.1

遠近グリッドツールを3種類の方法で選択

早速遠近グリッドツールを出していきましょう。ですが・・・出し方は3種類あるのですが

ツールバーからの選択
メニューバーからの選択
Shift＋Ctrl＋Iを押す

の3つがあります。

ツールバーからの選択

画面左にあるツールバーの中にある遠近グリットツールをクリックします。このマークが遠近グリッドツールです。もしもツールバーが消えちゃっている場合は下の記事を参考にしてください。【Illustrator】ツールが消えた時に表示させる方法と削除する方法

メニューバーからの選択

”表示＞遠近グリッドツール＞グリッドを表示”の手順で表示します。

Shift＋Ctrl＋Iを押す：一番早く表示できる！

写真の通りにWindowsもMacでも同じように入力します。

STEP.2

遠近グリッドツールのそれぞれの使い方を把握する

表示したらまずは・・・それぞれの使い方を理解しましょう。

消失点の高さ調節
青とオレンジの立体の高さ調整
遠近グリッドツール本体の移動
奥行きの長さ調節(全体)
奥行きの角度調節
土台(緑線)の高さ調節
奥行きの長さ調節(左右それぞれ)

の7つを調節しながら自分の描きたい絵やイラストをしっかり頭に入れて調節していきます。

個人的なアドバイスとしては最初はデフォルトのままで大丈夫！だんだん慣れていってから徐々に自分なりに使っていくといいよ

STEP.3

選択面ウィジットの設定

画面左上にあるこのマークを設定します。この選択面ウィジットは立方体のどの面に挿入する図形を依存させるかの設定になります。

よく分からない人はこの色の付いている立方体の面に図形を挿入すると思っておけば大丈夫だよ！

他にも3種類があります。

遠近グリッドツールのどの面に図形を挿入したいか色を判断して選択面ウィジットをクリックすることで色が変わりますよ。

STEP.4

好きな図形を挿入していく

例としては、角丸長方形を挿入していきます。ツールバーから角丸長方形を選んで選択している選択面ウィジットに合わせて図形を挿入していくと・・・

無事挿入されました。今回は角丸長方形でしたが・・・全部で8種類挿入することができます。

長方形ツール
角丸長方形ツール
楕円形ツール
多角形ツール
スターツール
スパイラルツール
長方形グリッドツール
同心円グリッドツール

図形や文字を挿入したい人は【IllustratorCC/CS6/CS5】遠近グリッドツールで写真・文字を配置する方法を参考にしてください。

【IllustratorCC/CS6/CS5】遠近グリッドツールで写真・文字を配置する方法

STEP.5

図形の調節

挿入した図形の位置や大きさを変更したいときは遠近図形選択ツールを使って変形していきます。

ツールバーからの選択
Shift＋Vの入力

で選択ツールを使うように好きなように図形を変形してください。

選択ツールと遠近図形選択ツールは何が違うの？

もしもよく違いが分からない人は試しに両方使ってみると違いが分かると思います。選択ツールは位置や大きさを変えるために使いますが・・・遠近感覚に対応していないので挿入した図形の縦横比や奥行きがグチャグチャになってしまいます。なので、遠近図形専用の選択ツールである遠近図形選択ツールを使用します。

選択面ウィジットや遠近図形選択ツールを活用しながら同じように図形を組み合わせることで立体的なiPhoneが完成しました。

もっとしっかり遠近グリッドツールを選択したい人へ

目測で決めるんじゃなくて数値でしっかりとした角度や奥行きを全て決めたいといった人は”グリッドの定義”から詳細に設定をしましょう。表示＞遠近グリッド＞グリッドを定義…を選択すると下のような画面が表示されます。角度や距離、高さなどを詳細に設定することができ・・・このように自分の使いやすい色に変更することもできます。