【Illustrator】シンボルとは?全8種類のツールを使い分けて好きなように散りばめる

雪や雨のように同じものをたくさんイラスト内に散りばめたいときに使うシンボルについてどこよりも分かりやすく解説していきます。

シンボルとは?

シンボルパネル シンボルそのものはIllustrator内では、シンボルパネルに登録していつでもすぐに取り出すことができるアートワークのことです。

ちなみにシンボルパネルはメニューバー>ウインドウ>シンボルかShift+⌘(Command)+F11で出すことができるよ
メニュー>ウインドウ>シンボル そして、このシンボルを使ってたくさん散りばめて配置したり編集したりするツールがシンボルツールと言います。

シンボルはいつでも取り出せるアートワーク(作業そのもの)でシンボルツールはそのアートワークを使った機能って覚えておくと区別しやすいよ
【Illustrator】ツールバーの使い方まとめ:名称と機能、ショートカットまで全て解説 正確には下の全8種類がシンボルツールとして用意されています。
  • シンボルスプレーツール
  • シンボルシフトツール
  • シンボルスクランチツール
  • シンボルリサイズツール
  • シンボルスピンツール
  • シンボルステインツール
  • シンボルスクリーンツール
  • シンボルスタイルツール
では、まずシンボルをシンボルパネルに登録する方法をご紹介していきます。

シンボルをシンボルパネルに登録する方法

シンボルに関するツールは、そもそもシンボルがないと使いものになりません。そこでシンボルをシンボルパネルに登録する方法からご紹介していきます。

自分でシンボルを作成して登録する

雨粒を作成してシンボルとして登録していきます。
STEP.1
登録するアートワークを作成する
まずは登録するアートワークを作成していきます。今回は下の雨粒を登録していきます。 シンボルに登録するアートワーク
STEP.2
シンボルパネルを出す
メニューバー>ウインドウ>シンボルの順番でシンボルパネルを出します。(Shift+⌘(Command)+F11でも可) シンボルパネル(メニューバー内)
STEP.3
作成したオブジェクトを選択してドラッグ
選択ツールでシンボルに登録するオブジェクトを選択してパネル内にドラッグします。 オブジェクトをシンボルパネル内にドラッグする
STEP.4
シンボルオプションを設定
シンボルオプションパネル するとシンボルオプションパネルが表示されます。 シンボルオプションの説明 基本は名前を決めて後はそのままで大丈夫です。AnimateCCと連動して使用する場合のみ変更が必要ですが、基本無視でOKです。 参考 Animate CC でのシンボルの操作Adobe
STEP.5
OKを押して完了
シンボルの追加完了 オプションを決めてOKを押すとシンボルパネルにしっかり追加されました。

ライブラリから好きなシンボルを選んで登録する

STEP.1
シンボルパネルを出す
まずはメニューバーからシンボルパネルを出します。 メニューバー>ウインドウ>シンボル すると、下のシンボルパネルが表示されます。 シンボルパネル
STEP.2
シンボルパネル左下のシンボルライブラリーメニューを開く
シンボルパネル左下にあるシンボルライブラリーメニューアイコンをクリックします。 シンボルライブラリーメニュー するとたくさんのシンボルカテゴリーが出てくるので木になるものをクリックしましょう。
STEP.3
シンボルが表示
するとシンボルがたくさん並んだパネルが表示されます。
STEP.4
登録したいシンボルをシンボルパネルにドラッグ
そしたら、気になるシンボルをシンボルパネル内にドラッグします。
STEP.5
追加完了
追加されました。

外部ファイルからシンボルをダウンロードして登録する

STEP.1
シンボルパネルを出す
まずはメニューバーからシンボルパネルを出します。 メニューバー>ウインドウ>シンボル すると、下のシンボルパネルが表示されます。 シンボルパネル
STEP.2
シンボルパネル左下のシンボルライブラリーメニューを開く
シンボルパネル左下にあるシンボルライブラリーメニューアイコンをクリックします。 するとたくさんのシンボルカテゴリーが出てくるのでその他のライブラリをクリックしましょう。
STEP.3
ファイルが開くので好きなファイルを選択
パソコン内にあるシンボルファイルが表示されるので自分の好きなファイルを開きましょう。 ファイルをクリックするとIllustrator画面に自動的に開かれます。
STEP.4
登録したいシンボルをシンボルパネルにドラッグ
そしたら、気になるシンボルをシンボルパネル内にドラッグします。
STEP.5
追加完了
追加されました。

シンボルに関する全8種類のツールの使い方と役割

シンボルを使ってできるツール全8種類の使い方をまとめていきます。

シンボルスプレーツール

シンボルスプレーツールの使い方は簡単です。シンボルパネルを出して散りばめたいシンボルを選択してからシンボルスプレーツールを選択します。

ショートカットはShift+Sだよ
シンボルスプレーツールの手順
  1. シンボルパネルを出す
  2. 散りばめるシンボルをシンボルパネル内から選択
  3. シンボルスプレーツールをクリック
この手順で準備は完了です。 すると、ポインターが白丸に変わっていると思うのでクリックしながらドラッグすることでシンボルを散りばめることができます。

これで一応散りばめることはできるけどもう少し詳しい設定をしてからシンボルスプレーツールを使うこともできるよ

シンボルスプレーツールの詳細設定

シンボルスプレーツールをダブルクリック シンボルスプレーツール部分をダブルクリックすると下のようなシンボルツールオプションが表示されます。 シンボルツールオプション 直径・強さ・シンボルセットの密度を設定することができます。

この3つでシンボルをどれくらい出すのか?どのくらい密集させるか?どの範囲に出すのか?を設定できるよ
シンボルツールオプションの説明
  • 直径:ブラシやペンと同じように散りばめるときに使うスプレーの大きさを決めます。
  • 強さ:1~10で設定可能で1秒間にどれだけのシンボルを出すか決めます。
  • シンボルセットの密度:シンボル1つ1つをどれくらい密集させるのかを決めます。

シンボルシフトツール

シンボルの配置を変える機能

シンボルシフトツールの説明 シンボルスプレーツールで一発で綺麗にシンボルを配置することが出来ればいいですが、なかなかそんなうまくいくことはありません。 そんなときにシンボル1つ1つの場所を下の写真のようにドラッグして配置を変えることができるツールになります。 シンボルシフトツールはシンボルをつまんでドラッグ

選択ツールで移動させるのと同じで移動させたい方向にドラッグするだけ!
MEMO
シンボルシフトツールのオプション設定 シンボルシフトツールを使うときは強さを出来るだけ多くしておくのがおすすめです。強さ1など小さい状態でドラッグしても目視じゃわからないほどしか移動しないですよ。
そして、Shiftを押した状態でシンボルをクリックすることで重なり順番を前面にすることができます。 Shift+Option(Alt)を押した状態でシンボルをクリックすることで重なり順番を背面にします。 シンボルインスタンスの重なり順変更方法

シンボルスクランチツール

シンボルの密度を変える機能

シンボルスクランチツール シンボルの密度をカーソルを中心に徐々に変えていくツールになります。設定した強さを中心にクリックしている間徐々に密集するイメージです。 またOption(Alt)キーを押しながらクリックするとカーソルを中心に分散します。 シンボルスクランチツールパネル
  • 強さ:1~10で設定することができて強いほど密集・分散する幅が大きくなります。
  • 密度:シンボル全体の密度を設定します。

シンボルリサイズツール

シンボルの大きさを変える機能

シンボルを選択してシンボルリサイズツールでクリックすると押している間徐々にシンボルがクリックしたところを中心に大きくなるツール。 シンボルツールオプションパネル(シンボルリサイズツール)
  • 直径:シンボルリサイズツールを適用する範囲の広さを設定
  • 強さ:1~10で設定することができて強いほど大きくなるスピードが速くなります
  • シンボルセットの密度:シンボルを大きくするときにそれぞれのシンボルがどれくらいの密度で並ばせるかを設定(1~10)
  • 縦横比を固定してサイズ変更:オフにすると縦横を自分でドラッグして変更することになります。オンにしているとクリックしている間縦横比が一定の状態で大きくなります。
  • サイズ変更が密度に影響する:オフにするとシンボルリサイズツールの密度を適用しないのでクリックしたシンボルのみの大きさが変更されます。
の設定をシンボルツールパネルで変更することができます。 またOption(Alt)キーを押しながらクリックすると縮小になります。 Shiftを押した状態でクリックすると特定のシンボル1つが削除されます。

シンボルスピンツール

シンボルの角度を変える機能

シンボルスピンツールの手順 シンボル全体を選択した状態でシンボルスピンツールを選択し、角度を変えたいシンボルを選択し左右にドラッグすることで角度を変えていきます。このとき青い矢印が表示されるので、矢印の先端に角度が変更されることを意識して調節してください。 シンボルスピンツールのオプションパネル 強さを変更することで青矢印(角度調節)のドラッグでの変更具合が変わります。

強いほどちょっとしたドラッグで青印が大きく回って強さが小さいほど回りにくくなって微調節ができるよ

シンボルステイツール

シンボルの色を変える機能

シンボルをクリックするごとにアピアランスの塗りの色に徐々に近づいていくツールになります。 シンボルステインツールのオプションパネル
  • 強さ:1~10で設定可能で1クリックごとの色変化の幅を変えます。おすすめは強さ1で少しずつ変更するのがおすすめ
  • シンボルセットの密度:シンボル全体の密度を変更(1~10)
またOption(Alt)キーを押した状態でクリックすることで色が1段階元のシンボルの色に近づきます。(通常の反対の効果)
MEMO
アピアランスパネル アピアランスパネルの塗りが?になっているときはシンボルスクリーンツールと同じように透明度が変わります。

シンボルスクリーンツール

シンボルの透明度を変える機能

シンボルスクリーンツールパネル シンボルをクリックするごとに透明度を薄くしてくれるツールになります。 シンボルスクリーンツールパネル
  • 強さ:1~10で設定可能で1クリックごとの透明度の幅を変えます。おすすめは強さ1で少しずつ変更するのがおすすめ
  • シンボルセットの密度:シンボル全体の密度を変更(1~10)
またOption(Alt)キーを押した状態でクリックすることで透明度が1段階濃くなります。(通常の反対の効果)

シンボルスタイルツール

シンボルスタイルツールの説明 グラフィックスタイルパネルで選択したスタイルにクリックすることで徐々に近づいていくツールになります。 シンボルスタイルツールのパネル
  • 強さ:1~10で設定可能で1クリックごとの変化の幅を変えます。おすすめは強さ1で少しずつ変更するのがおすすめ
  • シンボルセットの密度:シンボル全体の密度を変更(1~10)
またOption(Alt)キーを押した状態でクリックすることで元のスタイルに1段階ずつ戻っていきます。(通常の反対の効果)
メニューバー>ウインドウ>グラフィックスタイル メニューバー>ウインドウ>グラフィックスタイルの順番でグラフィックスタイルパネルを開くことができます。 グラフィックスタイルパネル

シンボルを置き替える方法

シンボルを置いたけど、やっぱり他のシンボルに置き換えたいときに使う方法をご紹介します。
STEP.1
置き換えたいシンボル全体を選択
選択
STEP.2
シンボルパネルを出す
メニューバー>ウインドウ>シンボル
STEP.3
置き換えたいシンボルを選択
置換シンボルの選択
STEP.4
シンボルパネル右上からシンボルを置換を選択
シンボルを置換をクリック
STEP.5
置き換わった
置き換わった

1つずつシンボルを配置する方法

シンボルを置いたけど、やっぱり他のシンボルに置き換えたいときに使う方法をご紹介します。
STEP.1
シンボル全体を選択
選択
STEP.2
シンボルパネルを出す
メニューバー>ウインドウ>シンボル
STEP.3
配置したいシンボルを選択
配置シンボルの選択
STEP.4
シンボルパネル右上からシンボルインスタンスを配置を選択
シンボルインスタンスを配置
STEP.5
配置完了
配置したシンボルインスタンスはオブジェクトと同じように大きさ・角度・位置を変更することができます。

まとめ

Illustratorの中でも上級者の方がよく使うシンボルについて解説しました。 シンボルを使えば今までできなかった紅葉や桜、雨、雪といった自然豊かな表現をすることができるのでイラストの幅も広がりますね!

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